合併症に対する誤解
合併症は「合併症とは」で既に説明しましたが、合併症という病名の病気があるわけではなく、ある病気を原因として新たな病気を起こすことを言います。
ここで医療に詳しくない私たちは合併症という言葉がよく分からないため誤解をしがちです。
たとえば、腹部手術後にイレウスという合併症を発症することがあります。
これはどんなに注意をして手術を行っても避けられない疾患で、医療ミスとは違います。
それでも医療に詳しくない我々素人は手術をしたら別の病気になった!
これは手術のときになにか間違いがあったんじゃないのか!
となりがちです。
さいあく、このようなケースで訴訟まで至ることもあります。
もちろん、医者が手術前にしっかりと十分な説明をして理解を得ることが非常に重要ですが、私たちも合併症についての正しい知識くらいは持つようにしたいものですね。
そうでないとなかには明かな手術ミスにも関わらず「合併症ですので仕方ありませんでした。」なんて言う医者がいないとも限りません。
自分や家族の身を守るためにも合併症についての正しい知識を身につけておきましょう。
また糖尿病などの病気を原因として起こる新たな疾患も合併症といい、手術などで起こる疾患も合併症ということも合併症を分かりにくくしている原因のひとつともいえます。
このようなことを避けるために最近では、手術などを原因として起こる合併症を、「手術併発症」「検査併発症」などといって、病気を原因とする合併症と区別するようになってきているようです。